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こころの科学142号 - 2008.12.29 Mon

20081229002032
毎回出る度に欠かさず読んでる雑誌『こころの科学』です。
今回は『臨床現場に学ぶ叱り方』というテーマでした。

自分の臨床において人を叱る事、特に患者さんを叱る事ってなんだかピンとこないな~っていう感じが強く、なかなか読み進まない内容でした。

今回も『叱る』というテーマで、児童精神科、精神科、心理臨床、養護教育、司法関係など、様々な分野の先生が書いていますが、のっけから『私は患者を叱った事がない…』『私は患者を叱るのが苦手だ…』『私は人を叱るのは、大キライだ。』『今回の原稿は断ろうかと思った…』などの出だしで始まる文章がわりと多く、『叱る事』に関して乗り気でない方も多いのかなという印象でした。

私は臨床をしていて、患者さんに対し『こういう時は少し厳しくビシッと言った方がいいのだろうか…』と迷う時があります。
しかし、厳しく言ってしまうと患者さんとの関係が悪くなってしまうのではないか、もうOTに来てくれなくなるじゃないかといつも心配してしまい、『ありゃー困りましたね~』とか『残念ですー』のような少し間抜けな返答をして、患者さんの好きなようにさせてしまい、後で『自分は治療者として甘かったかな~』などと内省する事が多いです。

だけど私は臨床家としてまだ3年目のひよっこだし、本当に患者さんのために、何と言うのが正しいのかなんてわからないので、患者さんとの関係が悪くなるようなリスクを冒してまで、患者さんを叱る必要は無いっと思っていました。
そんな私にとっては『叱り方』について書いてある今回の特集はなんとなく興味をそそられず、なかなか読まず過ぎました。

さらーっと読んでみてひっかかったのは、『叱る』事より『叱る』前後の文脈に注意しましょうと書いている人が多かった事でしょうか。
前後の文脈次第では、セラピストは叱ってないつもりでも、患者は『叱られた。』『責められた。』『怖い。』と感じてしまえば治療関係がマズくなるし、逆にセラピストは叱ってるつもりでも、相手が『なんだかあのおっさん怒ってるな~』くらいの受け取り方だとそれはそれで、叱る意味もなくなってしまうという事です。

『叱る』という事をメッセージとメタメッセージというコミュニケーション理論の観点から書いている人もいてこれも面白いと思いました。

言葉では叱っていても、そのメッセージに『あなたには変わってもらいたい』という強い期待のメタメッセージが付随していれば、人は叱られた事で『自分は責められた』と凹む事なく、期待されているのだと感じ立ち直ってくれる。
そんな感じでしょうか。少し高度なテクニックのようにも感じます。
患者さんと治療者の関係性がしっかりとあるからこそ『叱る』事が効果を生む。そんな風に思いました。

もう一つ面白かったのは、斉藤環先生の『いつでも患者と医者という役割を演じているという意識を忘れないようにする。』という話でした。
私は医師を演じているし、君は患者を演じている。叱る場合にも『そういう態度では一緒に治療関係を演ずることはできないよ』という注意として以上の意味はない。
患者が個人としてどう生きるかについては医師は介入できないし、また介入すべきでもない。
『叱ること』とは、すなわち『枠組みを示すこと』であり、『治療関係において許容できること/できないこと』の境界線をはっきり示すことである。

と言ってます。

これは面白かったし、これなら自分でもできそうだと、参考になりました。

いろいろ叱る事について書いている人がいましたが、
総じて言えるのは、叱るといっても、患者さんとの関係を保つ事が大切だったり、患者さんに優しさをみせつつ叱っていたり、治療の枠組みの中で叱っているんだという事をはっきりみせていたりと、なんというか、叱ってはいても相手の人格を否定しているわけではないというメッセージを強く伝える事が大切という感じでしょうか…

『罪を憎んで人を憎まず』という言葉がありますが、『病気を憎んで人を憎まず』という感じですね

そんな事を考えた今回の特集でした。

こころの科学 142号 (142)こころの科学 142号 (142)
(2008/10)
不明

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Author:ぱきら (杉長彬)
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